“鯉のぼり”

1 甍(いらか)の波(なみ)と雲(くも)の波(なみ)、
  重(かさ)なる波(なみ)の中空(なかぞら)を、
  橘(たちばな)かおる朝風(あさかぜ)に、
  高(たか)く泳(およ)ぐや、鯉(こい)のぼり。

2 開(ひら)ける広(ひろ)き其(そ)の口(くち)に、
  舟(ふね)をも呑(の)まん様見(さまみ)えて、
  ゆたかに振(ふる)う尾鰭(おひれ)には、
  物(もの)に動(どう)ぜぬ姿(すがた)あり。

3 百瀬(ももせ)の滝(たき)を登(のぼ)りなば、
  忽(たちま)ち龍(りゅう)になりぬべき、
  わが身(み)に似(に)よや男子(おのこご)と、
  空(そら)に躍(おど)るや、鯉(こい)のぼり。

大正2年『尋常小学校唱歌』に発表された。
黄河の上流に竜門という滝があって、鯉はこの滝を登り切ると
そのまま大空に舞いあがって竜に変身する、という中国の言い
伝えがあり、それにあやかって男児の立身出世を願って
鯉のぼりが立てられるようになった。

5月の最初の午の日が「端午」のもともとの意味だったが、
のちに5月5日を「端午の節句」と称して武者人形を飾り、
鯉のぼりを立てて、お祝する風習となった。

唱歌『鯉のぼり』作曲・作詞者不詳
写真提供:松島哲也 国吉真理子 他
日本の童謡・唱歌名曲50選
(発行 楽書館 発売 中経出版)より
IT委員会 高橋博信

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